Skip to main content

こんにちは、就労移行支援・自立訓練(生活訓練)事業所growthです。

最近は雨の日が多く、湿度が高くて少しブルーな気持ちになってしまいます。働き始める人が多い月曜日に雨だとなおさらへこんでしまいます。

 

そういう気分の落ち込んでしまったときにお勧めしたいのが、「アロマテラピー」です。

アロマは芳香(いい匂いのこと)、テラピーは療法という意味です。つまりアロマテラピーとは、いい匂いで心と身体を健やかな状態に導こうという自然療法のことです。

気分が落ち込んだときだけではなく、ストレスを感じるときや集中力を高めたいとき、安眠したいとき等、様々な場面でアロマテラピーは活用できます。

今回は私がおすすめする香りを、効果や歴史と一緒に紹介していきます。

 

アロマテラピーの歴史

アロマテラピーは、なんと数千年前から行われていたそうです。

インドでは宗教や医療に用いられ、エジプトではスキンケアや化粧品、マッサージのとき等に使われていたようです。

他にもギリシャでは伝染病の流行を防ぐために使われたこともあるようです。

アロマテラピーは昔から認められている自然療法だということが分かりますね。

 

アロマテラピーを利用していた偉人たち

アロマテラピーは、誰もが知っているような偉人にも使用されてきました。

 

クレオパトラ

クレオパトラは、アロマテラピーを政治に利用していました。

良い香りを利用することで、ローマ皇帝など多くの英雄たちを魅了してきました。男性を部屋に呼び入れる際には床一面バラの花で覆いつくし、部屋中をローズの香りにしていたそうです。

さらに美容に気を使っていたクレオパトラは、植物油に芳香植物を加えたオイル(香油)で入浴後のトリートメントを行っていました。

 

マリー・アントワネット

ルイ16世と結婚したマリー・アントワネットは、ローズとバイオレットを自分の香りと決めるほどに好きだったようです。

当時流行していた銀髪のかつらには、ニオイイリスの根茎を細かく砕いてパウダーにしたものにバイオレットの香りをつけて振りまいていたとか。

ちなみに、ルイ15世の時代のベルサイユ宮殿は「芳香宮」と呼ばれるほど香りに包まれていたようです。

 

ナポレオン

フランス初代皇帝のナポレオンは、オーデコロンが大好きだったようです。お気に入りは、オレンジやローズマリーなどの天然香料で作られたもの。当時、薬や化粧水としても使われていたオーデコロン。普段から洗顔に使用していたナポレオンは、首や肩にもふんだんに振りかけ、1ヶ月で60本ほど使っていたようです。

戦いの中で生きていた彼にとって、心を落ち着かせるために植物の香りが重要だったのかもしれません。

 

アロマの使い方

アロマテラピーの利用法には、芳香浴法、沐浴法、吸入法、フェイシャルスチーム、湿布法、トリートメント法があります。

1つずつ簡単に紹介していきます。

注意点として、精油を身体に使用する場合は必ず希釈して使います。

  • ボディに使用する場合は1%以下
  • フェイスに使用する場合は0.1~0.5%以下

と、ガイドラインに定められていますが、あくまで目安なのでご自身の肌や体調等と相談して決めましょう。

 

芳香浴法

精油を拡散して香りを楽しむ方法です。心と身体のバランスを整えます。

  • ティッシュペーパーやハンカチにアロマオイルを1~2滴垂らして好きな場所に置く
  • アロマポットやアロマディフューザーなどの専用器具を使用する
  • マグカップ等に入れたお湯にアロマオイルを1~2滴垂らして置いておく
  • アロマスプレーを作り、好きな時に気軽に楽しめるようにする

 などの方法があります。

 

沐浴法

精油の香りとともに全身浴や部分浴を楽しむ方法です。

全身浴により神経系や循環器系へ作用する温熱効果があります。それだけではなく不安な状態を緩和するリラクセーション効果も期待できます。

部分浴では、半身浴法、手浴法、足浴法があります。足浴法では、足先を温めることで全身の血行を良くする効果もあります。

 

吸入法

精油の香りを鼻や口から吸いこんで、呼吸器系の不調を和らげる方法です。

洗面器やマグカップなどにお湯を入れて、1~3滴ほど精油を入れます。湯気とともに立ち上がる香りを吸い込みましょう。深呼吸しながら吸い込むことでよりリラックスできますよ。

 

フェイシャルスチーム

精油成分を含んだ蒸気を顔にあてる方法です。肌に潤いを与え、血流を促す効果が期待できます。

集めのお湯を入れた洗面器に精油を数滴入れましょう。湯気が顔にかかるように自分の位置を調節します。湯気が逃げていかないように大きめのタオルを被ると良いでしょう。ゆっくり深呼吸することで、吸入法も同時に行えますよ。

 

湿布法

温めたり、冷やしたりしたタオル等を体の一部にあてる方法です。凝っている部位を和らげたり、炎症を抑える効果があります。

タオルやハンカチ等を用意します。洗面器にお湯又は水を溜め、精油を数滴入れます。タオル等を浸し、精油が付着した面を内側にしてたたみます。絞って水気をなくしたら、気になる部分にあてましょう。精油が直接肌につくと、種類によっては刺激を感じやすいので注意してください。

 

トリートメント法

トリートメントオイルでケアする方法です。精油を使い分けることで、保湿や引き締めなど、様々な効果が期待できます。

植物油とお好みの精油を混ぜてトリートメントオイルを作ります。

ハンドトリートメントやフットトリートメントを行うことで、ストレスや緊張を和らげる効果があります。自律神経を整える方法としても適しているので、ぜひ実践してみてください。

 

おすすめのアロマ

ここからは、私が実際に使用して効果を実感できたアロマについて、効能や特徴を紹介していきます。

 

ヒノキ

爽やかな森林の香りが特徴的なヒノキ。ヒノキ風呂としてもおなじみなので、香りは想像しやすいですよね。

ヒノキの香りには、気分を安定させる効果があります。冷え性やむくみ、だるさが気になるときにも効果を発揮します。

注意点として、皮膚への刺激が強めなので希釈の際は薄めにすることをおすすめします。

 

ラベンダー

爽やかな花の香りがするラベンダー。ウッディな香りも含んでいるので、とても自然を感じる香りです。

ラベンダーの香りは、怒りや緊張を鎮静しリラックスさせる効果があります。心地いい睡眠へ導いてくれますよ。また、頭痛や生理痛、鼻づまりにも効果的だと言われている万能な香りです。

 

ライム

シャープで苦みのある甘さを感じさせる香り。私、柑橘系の香りの中ではライムが一番好きなんです。

元気な気分にさせてくれたり、集中力を高める効果のあるライムの香り。呼吸器系の炎症や痛みを感じるときにもおすすめです。なんだか食欲がないなんてときにも、食欲増進効果があるのでぜひ。

注意点として、光毒性(肌につけた状態で日光に当たると、色素沈着や炎症などがおこる)があるので、使用後は紫外線に当たらないようにしましょう。

 

クラリセージ

クラリセージは、甘く落ち着いた香りがします。

気分を明るくし、幸福感を与えてくれます。不安な気持ちのときなんかにぴったりの香りです。

生理痛や少量月経の悩み、月経前の不快感の緩和に役立つので、とくに女性におすすめです。

 

まとめ

簡単にアロマテラピーの紹介をしました。

肌トラブルに悩んでいるとき、なんだか気持ちがもやもやするとき、身体に不調のあるとき。アロマはどんなときでもあなたの生活を前向きにする手助けをしてくれます。

アロマオイルを販売しているお店に行くと、香りのサンプルが置いてあります。ぜひ自分の好きな香りを探してみてください。